平屋住宅を新築するなら、土地を探すときは面積にも注目しましょう。土地の地域性や利便性だけでなく、具体的に必要な面積を予測します。注文住宅を取り扱っている工務店は、土地の情報にも精通している場合が多いので、相談してみるのも良い方法です。
平屋住宅の場合は、二階建ての一戸建てならば何平方メートルに相当するのかを考えて見ましょう。建売分譲住宅を参考にするなら、延床面積が100平方メートルの物件ならば、平屋住宅の場合は建物面積で100平方メートルを確保するのが理想的です。建物面積は一階部分の面積だと覚えておくと区別しやすくなります。
注文住宅は収納にも工夫できるので、延床面積に計算されることのない床を創出しやすいメリットもあります。建物面積と延床面積が同じ100平方メートルの平屋住宅でも、中二階構造と床下収納を組み合わせて設計してもらえば、100平方メートルの一戸建てながらも面積以上の収納力を確保できます。新築だからこそ工夫できる収納力なので、話し合いながら設計してもらう必要があります。平屋住宅を完成させてから、あとから中二階構造を増築すると、強度が足りなくなる可能性もあります。床下収納の増設工事は、床板を傷めてしまったり、床そのものの強度を弱める危険性もあります。最初の設計段階で、強度計算を行い、条件をクリアしておきましょう。
平屋住宅は建物全体の重量が軽くなりますが、安定度が重要なので、広い面積で地盤調査を実施しておきましょう。地盤が弱ければ改良工事を実施します。水平面が多く設計される平屋住宅は、固い地盤の土地に建築したほうが、傾きにくくなります。敷地面積と建物面積は、容積率の計算で重要になるので、ある程度の広さを確保したい場合は、敷地面積の下限数値も決まります。やや広めの土地探しをしておくと、設計や施工の変更時に面積や容積でトラブルになりにくくなります。平屋住宅は安定した住まいに仕上げるのがポイントです。安定できる土地は固さがポイントです。かつて田畑だった土地や、湿地が周辺に残されている環境の場合は、地盤改良も施工内容に含めてもらいましょう。
地盤改良は建物の基礎を施工する前にクリアしておく必要があります。地盤の強さが分かりにくいときに、地域のハザードマップを参照すると、水害の危険性と可能性から推測できる要素もあります。注文住宅は地域性を重視して営業していますので、地域の特色を質問してみるのも良い対策です。